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カンブルランのハルサイ爆演 [コンサートレポート]

今日はサントリーホールへカンブルラン、読売日響のコンサートへ。


先日良かったスクロヴァチェフスキのプルックナーの会場で今日のチケットを手に入れておきました。
席はオケ裏。指揮者をキャッチャーとするとライトスタンド2列目というオケを俯瞰できるいい席でした。

曲目は次のとおり。

バルトーク/二つの映像
モーツァルト/交響曲第41番〈ジュピター〉
ストラヴィンスキー/バレエ音楽〈春の祭典〉

今日は名演ぞろいでした。
出だしのバルトークはゆったり気味ながらオケを鳴らすところは振り切れて、緻密さのあるコントロールの行き届いた演奏。スクロヴァチェフスキの時には弦の伸びやかさが特徴でしたが、金管、木管のメロディにきちんとエッジがついて、フランスのオケのような響き。指揮者が変わると音も変わりますね。

続いてジュピター。これはすばらしい名演でした。全体の見通しのよいキリッとメリハリをつけた演奏。この曲の好きな演奏のひとつである、アバドとウィーフィルの演奏をすこしフランス風にしたような見通しのよい演奏。圧巻は終楽章のフーガ。オケの真上でモーツァルトの書いたメロディーがオケ全体から編み出されていく現場を直に感じることができました。モーツァルトは天才ですね。神が降りてきてましたよ、今日は。

そして、春の祭典。これはすごかった。ミスらしいミスはほとんどなく、オケも熱演。木管、金管、打楽器群も完璧。木管楽器のメロディーの美しさはすばらしかったです。オーケストラの爆発とその余韻が消え入る静寂との対比、さざ波のような弦のうねり、ティンパニとグランカッサの正確なリズム。なによりカンブルランのコントロールが見事でした。後半の乙女の神秘的な踊りでの11発のダブルティンパニとグランカッサがリズムを刻む部分で、ぐっとテンポをおとして、おどろおどろしさが際立ってました。

アンコールはストラビンスキーのサーカスポルカ。こちらも現代音楽が得意なカンブルランらしい選曲で楽しめました。

3日にも同プログラムがありますので、聴き逃した方は是非どうぞ。おすすめです。(追記:すみません、3日は大阪でした!)
お客さんの入りは9割程度でしたが、スクロヴァチェフスキの方がお客さんは呼べるんでしょうね。

コンサートのあとは赤坂でうまい鮨勘へ。「ほや」入荷の看板を見て思わず入店。
仕事で仙台に住んでいたころ仙台一番町店に行ってましたので、おなじみのお店。ほや刺などをつまみに石巻の名酒「日高見」吟醸を堪能。いつもながらすっきりした飲み口が絶妙です。天ぷらやお寿司をたらふくいただきさきほど帰宅です。

7月にカンブルランでディティーユをやるので、行って見ようと思います。
これは期待できますね!

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ライムンド

はじめまして、去る2月にブログを始めましたライムンドと申します。実は、明日3日に大阪で同じプログラムの就任披露公演があり、切符を入手しています。ハルサイはCD(バーデンバーデンの放送SO)で聴いていますが、ジュピターは意外な選曲でどんな具合になるかと思っていました。記事を読ませていただき、がぜん期待が膨らみます。
by ライムンド (2010-05-02 18:44) 

Daisy

ライムンドさんはじめまして。
私が最近行ったコンサートの中では、1番の出来のコンサートでした。大阪公演是非楽しまれてください!
今後ともよろしくお願いします。
by Daisy (2010-05-03 00:18) 

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