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ブルーノ・ワイル、ロンドンセットへ [この一枚]

今日の一枚はブルーノ・ワイルのロンドンセットのライブ録音集。

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ブルーノ・ワイルはターフェルムジークという古楽器オケでハイドンのパリセットや疾風怒濤期の交響曲やミサ曲集などの録音があり、これらの録音はハイドンの古楽器による演奏で、私が最も好んで聴いている演奏です。
既に古楽器の演奏で幾多の演奏があるハイドンの交響曲ですが、演奏に生気があるという意味ではワイルが最右翼ではないかと思います。ピノックの演奏にも同様のエネルギーを感じますが、やや型にはまったところがあり、ブリュッヘンでは鬼気迫る分厚い音響の迫力を感じるものの生気と言うか生き生きとした感じが後退してしまってます。ホグウッドは典雅に傾き、グッドマンはコントラストをつけすぎて固さが目立ち、鈴木秀美は指揮者の過剰コントロールで生気が抜けてしまっているようにきこえてしまいます。
そう、わたしにはワイルがとてもバランスよくハイドンの曲を楽しめる演奏なんです。

以前、熱心に集め、よく聴いたワイルがロンドンセットの録音に突入していることは、このブログを始める頃まで気づいていませんでした。HMV ONLINEで見つけてようやく最近入手しました。
曲目はロンドンセットの作曲順?の最初の3曲である96番奇跡、95番、93番。2枚組で2枚目はワイルによるオケを使った演奏をともなった解説が含まれています。SACDハイブリッドです。

肝心の演奏は、期待が大きかった分、思ったよりおとなしいものと感じました。コンサートライブの録音で、以前の録音より編成が大きい分スケールは大きくなりましたが、きびきびとしたタイトな感じよりは、かなり自然な節回し。オケも響きの反射音を楽しんでいるような演奏です。中では冒頭の奇跡がいちばん乗っている感じです。
2枚目の解説はドイツ語なので私もわかりませんが、この解説の所々に差し込まれる断片の演奏が、1枚目の演奏より生々しくて、意外と面白いです。

これから、ロンドンセットのこりの9曲がリリースされるのを楽しみに待ちましょう。

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