音魂、クライバーの驚愕 [スポットライト]
驚愕の演奏にこれほど相応しい人はいないでしょう。
今日はカルロス・クライバーのハイドンを。
クライバーのハイドンで所有しているのは、驚愕のみ3枚。82年のウィーンフィル盤と録音年不詳のケルン放送響のもの。写真はウィーンフィル盤。
期待通り、エネルギーに満ちあふれた音の塊を振りかざすようなクライバー独特の節回しで第1楽章を快速に飛ばします。所々腕をぐるぐるぶん回してオケを煽ってるんだろうところも想像できて痛快です。第2楽章も比較的速いテンポでぐいぐい進み、びっくりの部分はテンポよくボディーブローが入ります(笑)。そのままのテンションで第3、第4楽章になだれこみ、特に第4楽章は、期待どおり疾風のような早さで駆け抜けます。低音弦のうなりもすばらしく、興奮状態のままフィニッシュ! すばらしい高揚感!
やはり、天才としかいいようがありませんね。同じ音符からここまでの興奮を引き出すことは、他のだれにも出来ないような気がします。一度生で聴いてみたかったです(涙)
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